確定拠出年金の掛け金上限見直しを検討へ

厚生労働省は確定給付企業年金(DB)に入っている従業員が確定拠出年金(DC)に拠出できる掛け金の上限額の見直し案を発表しました。

現在はDCの掛け金の上限は月2万7,500円ですが、制度改正が行われるとDBと合わせて月5万5,000円が上限になります。

その一方で、施行日時点でDBの掛け金が高い企業の企業型DCでは、特例としていまの上限の月2万7,500円を維持できるようにします。

DBは国民年金や厚生年金に上乗せして運用する企業年金の一つで、企業が運用責任を負って一定の給付額を約束するというものです。

また、DCは企業や従業員が毎月一定額の掛け金を拠出し、従業員が自分で決めた方法で運用するというものです。

現在、企業の9割はDBの掛け金が月2万7,500円未満のため、多くの企業ではDCで運用できる額が増えることになります。

ただし、DBの掛け金が2万7,500円を上回る大企業などでは逆にDCで運用できる額が減ってしまうため、施行日時点でDBと企業型DCを併用している企業は、制度の見直しをしない限りは今の上限の月2万7,500円を維持できるという特例が作られます。

今回の制度改正はこれから年末にかけて与党税制調査会で議論して、2022年10月以降に導入する見込みであるということです。