労災認定に勤務間隔考慮へ

脳や心臓の病気を発症した労働者が労働災害を申請した際の認定基準について、終業から次の始業までの休息(勤務間インターバル)が11時間未満といった要因が加わる方向になったことが分かりました。

現在月80時間に設定されている残業時間の「過労死ライン」が認定を左右するハードルになっているとの指摘があり、厚生労働省は残業時間以外の要因も重視する考えです。

先日、労災認定基準の見直しを議論する厚労省の有識者検討会で示された報告書案には、過労死ラインの残業時間を従来どおりの月80時間で維持した一方で、過労死ラインに達しなくても、それに近い残業時間があるうえに労働時間以外の要因が認められる場合は、過労死ラインに達したケースと同様に労災認定できると記載されました。

また労働時間以外の要因としては、新たに「勤務間インターバルがおおむね11時間未満」「休日のない連続勤務」が追加されました。

また、「心理的負担がある業務」に加えて「身体的負担がある業務」も盛り込まれる予定になっています。

厚生労働省の担当者は「時間以外の要因を具体的に明記し、判断基準にあげることで、適切な労災認定につなげていきたい」と話しています。

厚生労働省は、今後報告書を正式に取りまとめてから新たな認定基準について意見公募手続きを実施して、年内に各自治体に通知を出したいとしています。

もし今回の労働災害の認定基準が見直されることになれば、およそ20年ぶりの改定となります。